【事例付き】環境問題に取り組む企業6選とその理由を紹介!

こんにちは、Kdanライターの津山です。最近、世界的に企業の自然エネルギーの活用や脱炭素など、環境対策の必要性が叫ばれています。しかし、なぜ企業の環境への取り組みにここまで注目が集まるのでしょうか?

今回は、企業の環境の取り組みをまず最初に紹介します。そして、企業が取り組みが注目される理由、環境対策に取り組むメリット、そして企業にもプラスになる2つの環境対策を紹介します。

企業はまずペーパーレスから始めましょう!DottedSign 2.0をリリース:シームレスなB2B取引を実現するための電子署名サービス、詳しくはこちらをご覧ください。

 

電子署名ならDottedSign

無料で3タスクまでお試しいただけます!

今すぐ試す

 

【大企業】企業の環境問題への取り組み事例

では早速取り組みの事例を見てみましょう!

トヨタ自動車グループ

公式サイトはこちら

「脱炭素社会の構築」

工場CO2排出量(グループ連結)

出典:トヨタ車体

トヨタグループでは、クルマの走行時のCO₂削減を目指し、燃費向上やモーター出力負荷を低減させるため車両の軽量化を進めています。

社内の技術力だけでなく、関係協力会社と共に鉄の超ハイテン化や鉄の代替材料(アルミ、樹脂等)についても取りんでおり、クルマの生産時のCO₂削減についてはライン新設・改装に合わせた低CO₂生産技術の開発・導入、非稼働時ロスを最小化するなどの日常改善や再生可能エネルギーの導入を推進しています。

これらの活動を加速させ、「2035年までに工場でのカーボンニュートラル」「2050年までに工場CO₂排出量ゼロ」に挑戦しています。

JTグループ

公式サイトはこちら

「水資源への取り組み」

JTグループは2030年までに、たばこ事業における水使用量を2015年比で15%削減することを目指しています。

水資源の需要は世界規模で高まっており、水の供給、水質、洪水、干ばつ、法規制などの課題は、社会にとってもJTグループの事業にとっても潜在的なリスクとなり得ることが理由です。

JTグループの事業にとって水資源は不可欠なものですが、主要事業であるたばこ事業においては、葉たばこ耕作に必要な水の大半は雨水で賄っており、葉たばこ加工や製品製造には大量の水を必要としていません。

JTグループは、さらに水リスクへの対応と効果的な水資源の管理を促進するための取り組みの一環として、グループ全工場における水リスク評価を完了することを目標にしており、2022年時点でたばこ事業における水使用量を2015年比で23%削減し、2030年までにたばこ事業における水使用量を2015年比で15%削減する目標を、大幅に前倒しで達成することができました。

伊藤忠商事

公式サイトはこちら

「持続可能な農園の運営」

伊藤忠商事のグループ会社であるDole社がバナナ畑を有するフィリピンミンダナオ島では、台風、干ばつ、病虫害等が発生し、バナナの生産数量は2016年度44万tと4割減少したことを受け、伊藤忠商事は特に「生産地の集中化」が重大なリスクと認識しました。

当該リスクに対応しつつ生産量の回復・拡大を行うべく、バナナにおいては灌漑設備の導入、農地の集約・拡張、病虫害対策等を実施し、また同様のリスクはパイナップル栽培にも存在することから、パイナップル農園への設備投資と栽培方法見直しにより生産性の改善を行い、天候不順リスク等に備え、産地多角化も推進することを決定しました。

これらの対策の推進により、2020年にミンダナオ島付近で多くの台風が発生した際も、多角化した生産地及び栽培技術を駆使しバナナ及びパイナップルの生産量維持をすることができました。

【中小企業】企業の環境問題への取り組み事例

次に中業企業が行う環境への取り組みの事例を見てみましょう!日本では中小企業が多く、今この記事を見てくださっている方の中には中小企業の意思決定権をお持ちで、環境への取り組みを考えている方もいらっしゃると思います。他社の取り組みの中にヒントがあるかもしれませんので、ぜひ参考にしてみてください。

電化皮膜工業株式会社

公式サイトはこちら

「環境配慮(RoHS)」

電化皮膜工業では、環境に配慮した製品の開発、および取り組みを実施しています。

具体的な処理としては、アルミニウム化成処理被膜において、3価被膜及び、クロムフリー被膜の両方に対応しています。

また、黒クロム(BCr)に関して、6価クロムが被膜に残留する可能性があるため(閾値の1000ppm以上)、特殊除去工程を設け、RoHS対応しているのがこちらの会社です。

株式会社エコロギー

公式サイトはこちら

コオロギを使った食材

株式会社エコロギーは従来の畜産に比べ圧倒的に地球に優しい方法で、生命に必要なタンパク質や栄養素を豊富に供給できることから「昆虫」、なかでも「コオロギ」に着目して製品を生産しています。

現代の畜産や養殖は地球の資源枯渇や温暖化を加速させていることから、人や動物(生命)の健康と地球環境の健康を持続的に両立させる事は今のやり方のままでは困難だと指摘し、エコな代替タンパク源「コオロギ」で地球と生命の健やかさが持続する生態系を創り出すことを目標に掲げています。

カラーループ

公式サイトはこちら

色で素材を循環する

廃棄繊維を色材として活用する「カラーリサイクルシステム」を掲げ、魅力的なアップサイクルの実現を目指すカラーループ。
破損や色褪せのある衣服の繊維なども色別に回収し、カラフルなフェルトや深い色味のあるFRP(繊維強化プラスチック)へのアップサイクルに役立てます。
繊維リサイクル技術の研究者や成形加工業者、素材メーカーなどの素材開発パートナーとともにアップサイクル活動を進め、カラフルかつさまざまなトーンの衣料や文具を世に送り出しています。
アーバンリサーチとの共同開発ブランド「commpost(コンポスト)」にも多くの注目が集まっています。

企業が環境問題へ取り組む2つの理由

エコな取り組み

まず最初に、なぜ今、企業の環境への取り組みが注目されるのか、大きな2つの理由を説明します。

1. 世界が取り組む環境対策の目標達成のため

企業の環境対策への取り組みが注目される理由に、世界が環境対策への目標数値を明確化したことがあります。

現在は2015年制定の世界の環境への枠組み「パリ協定」に基づき、各国は温室効果ガスの削減を行っています。日本政府も2021年4月、2030年の温室効果ガスの排出量を2013年と比べて46%削減することを世界に宣言しました。

温室効果ガスの主な種類は二酸化炭素で、二酸化炭素は多くが企業活動の中から生じています。つまり、温室効果ガスの削減目標を達成するためには、企業の環境への取り組み対策が不可欠なのです。

二酸化炭素の排出量

引用元:中国電力 環境問題について考えてみよう

2. 投資家に高いモラルが求められるようになったため

企業の環境への取り組みが注目されるもう一つの理由は、国が投資家に高いモラルを求めるようになったためです。

リーマンショックでは、利益だけを求めた投資が経済危機をもたらしたことから、2010年以降、先進国を中心に投資家の本来あるべき姿が議論されました。

そこで日本でも2014年、金融庁が「責任ある機関投資家が果たすべき7原則」を発表しました。現在の投資家は、企業の利益だけを見るのではなく、企業の環境への取り組みや、社会の長期的な発展への貢献度をチェックすることが求められています。

企業の環境問題への取り組みを牽引するESGとは?

企業の環境への取り組みを牽引するESGとは?

企業の環境対策の必要性を説明するために欠かせないのがESGです。聞いたことがあるけど内容がよくわからないという方のために、ESGの概要、そしてSDGsやCSR、サスティナビリティとの違いを詳しく説明します。

ESGの概要と対応事例

ESGとは、環境(E:Environment)、社会(S:Social)、ガバナンス(G:Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。

具体的には、企業が、地球温暖化や水不足、人権問題や差別、不正防止などに配慮する経営を行う事を指します。企業がESGを意識してビジネスを行ってるかどうかは、投資家の投資判断の基準にもなります。

ESGの概念や取り組み事例についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてください!

SDGs、CSR、サスティナビリティとの違い

SDGs、CSR、サスティナビリティとの違い

企業の環境対策でEGSと混同されやすいのが、SDGsやCSR、サスティナビリティという単語です。それぞれの意味について簡単に説明します。

SDGs(Sustainable Development Goals)とは「持続可能な開発目標」の事です。SDGsでは、個人、家庭、地域、行政などが、各々の立場で取り組むべき環境対策を示しています。企業の行動指針を示すESGと比べると、SDGsは対象が異なります。

CSR(corporate social responsibility)とは「企業の社会的責任」の事です。従業員や消費者、投資者、環境対策まで、幅広い内容に対して、企業が適切な意思決定を行う責任のことを指します。ESGは企業の経営の方向性を示し、CSRは責任を問うという点が異なります。

サスティナビリティは「持続可能性」を意味します。地球環境と人間社会や経済に配慮しながら発展し続けるという考え方のことです。サスティナビリティは行動の概念を指すという点が、ESGやSDGs、CSRとは異なります。

企業が環境対策に取り組む3つのメリット

企業が環境対策に取り組む3つのメリット

では実際に、企業が環境対策に取り組むことで得られるメリットを3つ紹介します。メリットをきちんと説明できれば、会社内の環境対策を推進しやすくなると思います。

企業のコスト削減に繋がる

ペーパーレスやこまめな節電、梱包材の削減などは、環境対策でもありながら、企業のコスト削減にもつながります。

例えばペーパーレス化であれば、印刷代や保管代、印紙代などのコスト削減になります。さらに捺印・管理業務も削減できることで、労務コストの抑制も期待できます。

ペーパーレスをお考えの企業はこちらから無料トライアルもできます。

電子署名ならDottedSign

  • いつでもどこでも契約完了
  • 契約ステータスの一元管理
  • 日本語・中国語・英語に対応

無料で3タスクまで
お試しいただけます!

今すぐ試す

企業のイメージアップに繋がる

環境に配慮した企業活動や商品開発は、企業のイメージアップにつながります。例えば有名なコンビニでは、自社のおにぎり、お弁当のお米を無洗米に変更し、年間約2億5千万リットルもの節水を達成しました。

実施後の消費者アンケートでは「企業の取り組みに興味を持った(40%)」、「環境問題の解決に努力している(33%)」などプラスの評価が多くみられました。

企業が投資を受けやすくなる

第二章の「環境への取り組みが注目される理由」で説明した通り、投資家も現在は環境対策を重視する企業に積極的に投資をしています。企業が環境対策に取り組むことで、投資が得られやすくなり、経営が上手くいく可能性が高くなります。

企業にもプラスになる環境への取り組み2選

企業にもプラスになる環境への取り組み

最後に、今後企業が行うべき環境対策の2つの取り組みを紹介します。企業にメリットのある内容を中心に紹介しますのでぜひ参考にしてください。

ペーパーレスの徹底

ペーパーレスの徹底は、企業が行う環境対策として最もオススメです。環境保護効果も高い上、企業にとってもコスト削減のメリットがあるからです。

紙の使用による森林伐採は、環境破壊の代表例です。日本に輸入されたコピー用紙の63%はインドネシア産ですが、代償として2015年から2020年の間に伐採されたインドネシアの森林は1000万ヘクタール、東京都の約45倍もの広さにもなります。

2015年から2020年の間に伐採されたインドネシアの森林

さらに紙印刷を行う場合、印刷するコピー用紙の1.5倍の重量の二酸化炭素が発生すると言われています。つまりペーパーレスの徹底は森林伐採と二酸化炭素の抑制につながります。

一方で、ペーパーレス化には保管や印刷代のコスト削減というメリットもあります。環境保護と経営改善が一緒にできる対策なので、ぜひ取り組んでほしいと思います。

エコアクション21に沿った取り組みを推進

エコアクション21に沿った取り組み

エコアクション21とは、環境省が2004年に策定した「事業者が自主的に環境への取り組みを行うため」のガイドラインです。有名な会社ではサッポロビールが取得しています。

具体的には「製品に使用しているプラスチックを◯%減らす」などの基準を定めて、行動に移します。必ず取り組むべき項目が決まっているので、中小企業でも始めやすいのが特徴です。

基準をクリアすれば正式にエコアクション21の認定企業の証明をもらえるため、企業のイメージアップになります。さらに一部の金融機関では、認定業者は低金利でお金を借りることもできます。(詳しくは環境庁のHPをチェックしてください。)

もし進め方で悩みがあれば、地域ごとに設置されている事務局に相談することも可能です。環境の専門家による改善アドバイスも受けられるので、まずは気軽にチャレンジしてみることをオススメします。

今すぐ環境対策に取り組みたい企業はDottedSignを

 

DottedSign

いかがでしたか?今回の記事で、企業の環境への取り組みの重要性がわかっていただけたと思います!

最後に、今回紹介した環境対策の一つ、ペーパーレス化を進める際にオススメしたいツールを紹介します。それがKdanが提供する電子サインサービス DottedSign(ドットサイン)です。

筆者も実際に活用していますが、サインはオンラインでもはっきりと書くことができます。また送られた相手は、ログインも不要のため使い勝手も非常に快適です。

さらにPDFをアップロードして電子化できるので、紙書面のフォーマットがそのまま利用できる点も大きなメリットです。 

PDFをアップロードして紙書面を電子化

 

現在、DottedSignは14日間のトライアルを実施しています。もしこれから環境対策に本腰を入れたいという企業の皆様は、ぜひこちらからお問合せください!

執筆者

一橋大学経済学部卒業。大学在学中は労働統計学を専攻、統計データを活用した労働市場の最適化を研究。日本の某大手メーカーで11年勤務、うち2年は台湾駐在。現在は台湾にあるデジタルマーケティングの会社に勤務。

電子署名ならDottedSign

無料で3タスクまでお試しいただけます!

今すぐ試す

もっと見る