こんにちは、Kdanライターの津山です。最近、世界的に企業の自然エネルギーの活用や脱炭素など、環境対策の必要性が叫ばれています。しかし、なぜ企業の環境への取り組みにここまで注目が集まるのでしょうか?
今回は、企業の環境の取り組みが注目される理由、環境対策に取り組むメリット、そして企業にもプラスになる2つの環境対策を紹介します。
Table of Contents
企業が環境問題へ取り組む2つの理由

まず最初に、なぜ今、企業の環境への取り組みが注目されるのか、大きな2つの理由を説明します。
1. 世界が取り組む環境対策の目標達成のため
企業の環境対策への取り組みが注目される理由に、世界が環境対策への目標数値を明確化したことがあります。
現在は2015年制定の世界の環境への枠組み「パリ協定」に基づき、各国は温室効果ガスの削減を行っています。日本政府も2021年4月、2030年の温室効果ガスの排出量を2013年と比べて46%削減することを世界に宣言しました。
温室効果ガスの主な種類は二酸化炭素で、二酸化炭素は多くが企業活動の中から生じています。つまり、温室効果ガスの削減目標を達成するためには、企業の環境への取り組み対策が不可欠なのです。

2. 投資家に高いモラルが求められるようになったため
企業の環境への取り組みが注目されるもう一つの理由は、国が投資家に高いモラルを求めるようになったためです。
リーマンショックでは、利益だけを求めた投資が経済危機をもたらしたことから、2010年以降、先進国を中心に投資家の本来あるべき姿が議論されました。
そこで日本でも2014年、金融庁が「責任ある機関投資家が果たすべき7原則」を発表しました。現在の投資家は、企業の利益だけを見るのではなく、企業の環境への取り組みや、社会の長期的な発展への貢献度をチェックすることが求められています。
企業の環境問題への取り組みを牽引するESGとは?

企業の環境対策の必要性を説明するために欠かせないのがESGです。聞いたことがあるけど内容がよくわからないという方のために、ESGの概要、そしてSDGsやCSR、サスティナビリティとの違いを詳しく説明します。
ESGの概要と対応事例
ESGとは、環境(E:Environment)、社会(S:Social)、ガバナンス(G:Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉です。
具体的には、企業が、地球温暖化や水不足、人権問題や差別、不正防止などに配慮する経営を行う事を指します。企業がESGを意識してビジネスを行ってるかどうかは、投資家の投資判断の基準にもなります。
ESGの概念や取り組み事例についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もチェックしてください!
SDGs、CSR、サスティナビリティとの違い

企業の環境対策でEGSと混同されやすいのが、SDGsやCSR、サスティナビリティという単語です。それぞれの意味について簡単に説明します。
SDGs(Sustainable Development Goals)とは「持続可能な開発目標」の事です。SDGsでは、個人、家庭、地域、行政などが、各々の立場で取り組むべき環境対策を示しています。企業の行動指針を示すESGと比べると、SDGsは対象が異なります。
CSR(corporate social responsibility)とは「企業の社会的責任」の事です。従業員や消費者、投資者、環境対策まで、幅広い内容に対して、企業が適切な意思決定を行う責任のことを指します。ESGは企業の経営の方向性を示し、CSRは責任を問うという点が異なります。
サスティナビリティは「持続可能性」を意味します。地球環境と人間社会や経済に配慮しながら発展し続けるという考え方のことです。サスティナビリティは行動の概念を指すという点が、ESGやSDGs、CSRとは異なります。
企業が環境対策に取り組む3つのメリット

では実際に、企業が環境対策に取り組むことで得られるメリットを3つ紹介します。メリットをきちんと説明できれば、会社内の環境対策を推進しやすくなると思います。
企業のコスト削減に繋がる
ペーパーレスやこまめな節電、梱包材の削減などは、環境対策でもありながら、企業のコスト削減にもつながります。
例えばペーパーレス化であれば、印刷代や保管代、印紙代などのコスト削減になります。さらに捺印・管理業務も削減できることで、労務コストの抑制も期待できます。
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企業のイメージアップに繋がる
環境に配慮した企業活動や商品開発は、企業のイメージアップにつながります。例えば有名なコンビニでは、自社のおにぎり、お弁当のお米を無洗米に変更し、年間約2億5千万リットルもの節水を達成しました。
実施後の消費者アンケートでは「企業の取り組みに興味を持った(40%)」、「環境問題の解決に努力している(33%)」などプラスの評価が多くみられました。
企業が投資を受けやすくなる
第二章の「環境への取り組みが注目される理由」で説明した通り、投資家も現在は環境対策を重視する企業に積極的に投資をしています。企業が環境対策に取り組むことで、投資が得られやすくなり、経営が上手くいく可能性が高くなります。
企業にもプラスになる環境への取り組み2選

最後に、今後企業が行うべき環境対策の2つの取り組みを紹介します。企業にメリットのある内容を中心に紹介しますのでぜひ参考にしてください。
ペーパーレスの徹底
ペーパーレスの徹底は、企業が行う環境対策として最もオススメです。環境保護効果も高い上、企業にとってもコスト削減のメリットがあるからです。
紙の使用による森林伐採は、環境破壊の代表例です。日本に輸入されたコピー用紙の63%はインドネシア産ですが、代償として2015年から2020年の間に伐採されたインドネシアの森林は1000万ヘクタール、東京都の約45倍もの広さにもなります。

さらに紙印刷を行う場合、印刷するコピー用紙の1.5倍の重量の二酸化炭素が発生すると言われています。つまりペーパーレスの徹底は森林伐採と二酸化炭素の抑制につながります。
一方で、ペーパーレス化には保管や印刷代のコスト削減というメリットもあります。環境保護と経営改善が一緒にできる対策なので、ぜひ取り組んでほしいと思います。
エコアクション21に沿った取り組みを推進

エコアクション21とは、環境省が2004年に策定した「事業者が自主的に環境への取り組みを行うため」のガイドラインです。有名な会社ではサッポロビールが取得しています。
具体的には「製品に使用しているプラスチックを◯%減らす」などの基準を定めて、行動に移します。必ず取り組むべき項目が決まっているので、中小企業でも始めやすいのが特徴です。
基準をクリアすれば正式にエコアクション21の認定企業の証明をもらえるため、企業のイメージアップになります。さらに一部の金融機関では、認定業者は低金利でお金を借りることもできます。(詳しくは環境庁のHPをチェックしてください。)
もし進め方で悩みがあれば、地域ごとに設置されている事務局に相談することも可能です。環境の専門家による改善アドバイスも受けられるので、まずは気軽にチャレンジしてみることをオススメします。
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いかがでしたか?今回の記事で、企業の環境への取り組みの重要性がわかっていただけたと思います!
最後に、今回紹介した環境対策の一つ、ペーパーレス化を進める際にオススメしたいツールを紹介します。それがKdanが提供する電子サインサービス DottedSign(ドットサイン)です。
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